脱水症にご注意を!

毎日暑い日が続いていますが皆様お元気ですか?
もう死にそうな暑さですね。尋常じゃないです(>_<) コビット19より熱中症の方が今は断然怖いですよ!くれぐれもご注意ください。
熱中症の予防=脱水症にならない対策を少しお話しましょう。

《先ず『脱水』とはからだから「水」と「塩分」を失う事です。》
私達のからだの半分以上は水分で出来ています。この水分は体液と呼ばれ、からだにとって大切な役割を担っています。
体液は ①体温調整 ②からだに必要な栄養素や酸素を運び込む ③からだに必要は老廃物を運び出す。という働きをしています。
また、体液は年齢とともにその割合が減少します。
小児は80% 成人は60% 高齢者は50%(数値は体重あたりの割合%です)

体液が失われると脱水症状がおこります。
現れる症状-微熱.口渇感.体重減少.尿や発汗の減少
脱水の度合いは体液が失われることによる体重減少の割合により3段階に分けられます。
軽度 3~5%(1.5~2.5Kg)  中等度 6~9%(3.0~4.5Kg)  重度 10%以上(5.0Kg以上)
からだの中で体液の多い臓器にも異変が出やすくなります。
1.脳  めまい、立ちくらみ、集中力・記憶力の低下、頭痛、意識消失、けいれん
2.消化器  食欲低下、悪心、嘔吐、下痢、便秘
3.筋肉  筋肉痛、しびれ、まひ、こむら返り
『脱水』とは、単なる水の不足ではなく、からだから塩分も同時に失われた状態の事なんです!

《子供と高齢者は特に注意が必要です!》
◎子供が脱水状態になりやすい3つの理由!
1.成長期は水分の出入りが激しい
2.体重あたりの不感蒸泄(皮膚や呼吸から失われる水分)が大人と比べて多い
   大人は、体重1Kgあたり15ml  60Kgなら → 900ml
   子供は、体重1Kgあたり25ml  30Kgでも → 750ml
3.汗をかく機能や腎臓の機能が未熟

◎高齢者が脱水症状になりやすい3つの理由
 1.体液をためるタンク(筋肉)が少ない
 2.飲んだり、食べたりする量が減っている
 3.のどが渇いているのに気が付きにくくなる
子供や高齢者は脱水状態になりやすいと心得て、日頃から些細な変化も見逃さない様にしたいですね。

そこで
《脱水のサインを見逃さない!》
脱水状態になるとからだに様々な変化が現れます。体調不良に加え次の様な「サイン」があったら脱水を疑いましょう!
①原因不明の発熱  
②急激な体重減少(7日以内に4%を超える体重減少)
40Kgの方…1.6Kg以上の減少
50Kgの方…2.0Kg以上の減少
60Kgの方…2.4Kg以上の減少

《誰にでもできる脱水の発見方法》
 1.握手してみる → 手が冷たければ疑わしい
   脱水状態になると血液は生きていく上で重要な臓器に集まります。その為手足に血液
   がいかず、冷たくなります。
 
 2.ベロを見せて貰う → 乾いていたら疑わしい
   脱水状態になると、口の中のツバが減少していき、ベロの表面も乾いていきます。
 
 3.皮膚をつまんでみる → 皮膚がつままれた形から3秒以上戻らなかったら疑わしい
   皮膚には水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが、脱水状態では水分が減り
   弾力性もなくなります。(2秒以内に戻ればOK!)
 
 4.親指の爪の先を押してみる → 赤みが戻るのが遅ければ疑わしい
   指先は血管が細いので変化が出やすい部位です。(2秒以内で戻ればOK!)

 5.高齢者のわきの下を確認する → 乾いていたら疑わしい
   通常、高齢者のわきの下は汗による潤いがあります。脱水状態になると汗が出にくくなり、
   わきの下が乾燥します。

この様な症状がある時や、体調不良が感じられたらお近くの医師に相談しましょう!

《規則正しい食生活と水分補給を!》
脱水対策には水分補給が欠かせません。加えて、きちんと食事をとることなど規則正しい食生活を心掛けましょう!

※規則正しい食生活を
1.からだに入って来る水分…代謝水、食べ物の水分、飲料水
2.からだから出ていく水分…尿、便、汗。不感蒸泄

毎日の水分バランス(目安として体重50Kgの人の場合)
〇からだに入る水分 2500ml=代謝水300ml+食べ物の水分1000ml+飲料水1200ml
〇からだから出る水分 2500ml=尿、便1500ml+汗100ml+不感蒸泄900ml

からだに入ってくる水分は飲料水からとる水分だけでなく、食べ物の水分と食べ物が代謝されることで生まれる水分(代謝水)もあります。きちんと食事を摂ることが脱水対策につながります。

※1日8回を目安に、こまめな水分補給を
1.起床時  2.朝食時  3.10時頃  4.昼食時  5.15時頃  6.夕食時  7.入浴前後  8.就寝時
◎水分補給はアルコール以外の飲料を摂る様にしましょう!

※水分補給方法は年代により異なります。
①乳幼児 ― 自分で判断できないので、保護者や管理者が適切に飲ませましょう。
②小中高生 ― 自由に水分を摂取する様、保護者または指導者が指導し制限しない様にしましょう。
③成人 ― のどの渇きを感じる前に摂取する様にしましょう。高齢者はこまめに水分補給をしましょう。
④高齢者 ― 介護が必要な方には、介護者が定期的に水分を摂取させる様に心がけましょう。

 水分補給を行うタイミングは「のどが渇く前」が理想的です!

少しの心がけが大事な自分の命も大切な人の命も守ってくれます。
コロナ対策も大事ですが、熱中症は死に直結しています。くれぐれもご用心ください。